和歌山競輪FⅠ「Kドリームス杯」が9日、開幕した。S級予選6Rは〝肥後のガルベス〟上田尭弥(24=113期)が3角からのまくり追込みで勝利し準決進出を決めた。

「小川(丈太、27=徳島)さんのカマシが良かったけど、上で戦っていくなら、最終ホームで(小川と)スイッチして付いていって、勢いでまくっていかないといけなかった。頭では分かっていたけど体でうまく反応できなかった」

 反省点を口にしたが、3月のウイナーズカップカップで落車負傷していた左鎖骨の「骨が完全につながった」ことで、明らかに状態は上向いている。

 環境の変化もあった。全プロ記念後の5月31日に拠点を熊本から山口に移し武者修行を敢行。一緒に練習するS級S班の清水裕友(27=山口)らから刺激を受けているという。

「熊本のバンクが使えなくて、二年間をめどに。取鳥(雄吾、27=岡山)さんが山口に住んでますし、清水さんもいます。それに一時期山口へ合宿に行ったときに調子が上がったので。練習環境がとても良いんです」

 初の一人暮らしでは試練?も経験。「自炊がきつくて3日でくじけそうになった(笑い)。清水さんとかめっちゃ練習するんで、それ終わってからの自炊はヘットヘトです」。肥後のガルベスは周防の地で進化を遂げる。