四日市競輪のルーキーシリーズはナイターで27日から開催。121期の男子は中部期待の纐纈洸翔(19=愛知)や、全記録会(3回)でゴールデンキャップ獲得の村田祐樹(23=富山)ら機動力自慢が激しく火花を散らす。122期の女子は養成所1位の又多風緑(20=石川)が巻き返しに燃えている。

 又多は優勝を期待された前回松山のデビュー戦で決勝6着。予選も未勝利に終わった。「緊張感が足りなくて…。力を出し切れずでした。悔しいから練習してきました」と前検日から気合が入っていた。

 目標の選手には児玉碧衣(27=福岡)の名前を挙げる。「いわき平で11秒3です。女子では出せないですよね」。昨年8月のガールズドリームレースで児玉が放った一撃はインパクトが大きかった。レースのうまさではなく、力でねじ伏せるスタイルに憧れている。

 今節は師匠の岩本和也(47=石川)と一緒に参加だ。岩本は「最近、ダメ出しが多いから、うっとうしいと思われている」と気にしていたが、又多は「優しいし、ダメなところはちゃんと指摘してくれる」と笑顔。師匠の精神的なバックアップも受けて躍動する。