
福井競輪のS級シリーズ「ホワイトベア賞」は22日、開幕した。完全Vまで期待されたダービー王・脇本雄太(33=福井)だったが、初日12R特選では北津留翼(37=福岡)にまくられ2着発進。それでも、ラインの連結が乱れ〝裸逃げ〟となった中で強さは見せた。
初日は日曜日ということもあり、多くのファンが訪れていたが「声援がすごかったし、この声援の中で負けるのはショックですね」。地元凱旋を飾れず、やや落胆の表情も見せていた。
ただ、北津留も5月の日本選手権で4走中3回の2連対を果たすほど、ツボにはまれば超一流クラスの中でも結果を残せる男。脇本も「翼さんはダービーの時も強かったのは知っているし」と素直に強さを認めた。
2着でも逃げた感触には手応えを得ているようで「(自身の)タイムも見て自分の中では悪くないし、先行であれ以上はできないですよ。ただ、それを言い訳にしたらダメだし、しっかり優勝しないといけない」。敗戦を引きずることなく、改めて優勝のみを視界にとらえた。
23日の2日目は準決12Rに登場。今度こそホームの声援に応える勝利を挙げ、最終日の美酒へとつなげる。
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