宇都宮競輪GⅢ「開設73周年記念 宇都宮ワンダーランドカップ争奪戦」が22日、最終日を開催する。注目の決勝12Rの関東トリオは真杉匠(23=栃木)が前回りを即決し、金子幸央(29=栃木)―吉田拓矢(27=茨城)と一枚岩でまとまった。

 真杉は「どうなっても自分は先頭で自力しか考えていませんでした。日に日に、体が上向いているのを実感しています」と地元記念初制覇へ向けて視界は良好だ。

 吉田は今シリーズのリーダーであり、競輪界の象徴的存在であるS級S班だが、ここはラインの絆を第一に考えて地元勢の後ろを固めることにした。「宇都宮は準地元。茨栃の関係を大事にしたいし、何よりも世話になっているので。(地元の中に割り込む考えは)なかったです」と初となるライン3番手回りに納得だ。

 金子は責任を背負う立場となったが「回らせてもらえるならありがたいです。真杉は彼が高校生のアマチュア時代のころから知っていたので。いつか連係できればいいねと話していたけど、まさかこんな大舞台で実現するとは。大事な位置なのでしっかり走る!」と初連係に感慨深げだった。