福島県のいわき平競輪で開催中のGⅠ「第76回日本選手権競輪」の3日目(5日)の12Rガールズコレクションを走る尾方真生(22=福岡)の行きっぷりがいい。

 相手やレースの格など関係なく、各地でいさぎよく風を切っている。「バックを取る競走を常に意識しています。1周以上を踏んで逃げ切る力がだいぶついてきたと思います」と本人も手応えを自覚している。

 昨年末に静岡ガールズケイリンGP2021に出場して名前を売ると、4月平塚フレッシュクイーンを制するなど近況は充実一途で、初のガルコレ制覇に期待がかかるが…。

「私が優勝ですか? だって(児玉)碧衣さんがいるんですよ…。練習で強すぎるからいつも自信を失うんです。『児玉が負けられないと意識している?』いやいや、あの人、負けないですよ(苦笑い)」

 ボヤくが力はみなぎっている。偉大な姉弟子を前に真っ向勝負を挑み、大きな壁を突き破ってみせる。