
青森競輪GⅢ「第4回施設整備等協賛競輪in青森」(縄文小牧野杯)は30日に3日目を開催、準決を終えてベストナインが出揃った。元ナショナルチームの河端朋之(37=岡山)は準決12Rで2着に入り決勝進出を果たした。
セミファイナルは吉田有希(20=茨城)が正攻法から突っ張り先行。神山雄一郎(54=栃木)―武藤篤弘(37=埼玉)が続いて河端は4番手を藤井栄二(31=兵庫)と取り合う形に。
3角まで並走は続いたが内有利に河端が踏み勝つと、外に車を持ち出して吉田に迫った。「早めに(藤井を)どかせたらラインにチャンスがあったかもしれない。慣れない技術、未熟さが出てしまって申し訳ない」と反省を口にしながら振り返っていた。
昨年まではナショナルチームに所属して世界の強豪と戦ってきた。代表卒業後には重度の腰痛で昨年10月福井から約4か月戦線から離れた。
2月高知で復帰したものの7、7、6着と大きな着を並べて「2、3割」の状態だったが、納得のいく走りはできなくてもポテンシャルは黙っていない。「4、5割」へ上方修正した今シリーズは随所に鋭いダッシュで前団を切り裂いてきた。
1日の決勝はライン三分しての戦い。人気はスーパールーキー・吉田が集めるのは仕方ないが、嵯峨昇喜郎(23=青森)―根本哲吏(36=秋田)―新山将史(31=青森)の青森支部勢もそう簡単にはレースをさせないはず。叩き合いが長引けば…。
「数少ない戦法にはなってしまうけど、僕がダメでも阿竹(智史)さんにチャンスがあるようにしたい」
河端のダッシュが爆発して〝本業〟で初の金メダルを取っても誰も驚かないはずだ。
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