四日市競輪のS級ナイター「桜霞杯」が22日に開幕する。今節は太田竜馬(26=徳島)、佐々木豪(26=愛媛)と四国の大砲が2門。パワフルな走りで他派を黙らせる。

 今年の太田はスピード感あふれる自力勝負が光っている。2月GⅠ全日本選抜、3月はGⅡウィナーズカップでファイナルへ進出。前回の別府FⅠでは今年2回目の完全優勝を飾ってトップクラスのタテ脚をアピールした。

「悪くはないけど、めっちゃいいって感じでもないですよ。練習方法や自転車は基本的に変えてないです。かみ合ってきたんだと思います」といつも通りに淡々と話す。

 この後にはGⅠの最高峰・日本選手権(いわき平・5月3日開幕)が控えている。「まずは今回に集中します。ここでもうひとつ手応えをつかみたいですね」。大一番を前に、いい緊張感をもってレースに臨めそうだ。

 初日の12R特選は「いいなら前でやりたい」という太田の希望を、佐々木があっさり受け入れて並びが決まった。片岡迪之(35=岡山)も参加してラインは3車。小細工なしのスピード勝負でバンクを沸かせる。