川崎競輪場で開催されているGⅢ「開設73周年記念」(桜花賞・海老澤清杯)の最終日(17日)の2Rで大豪・小嶋敬二(52=石川)が793勝目を挙げた。

「若い子たちが気合入っていたんで、よしよし、頑張れって」

 ベテランの経験と読みを生かすと、ためた脚を直線にかけて1着取りに成功した。小嶋は多方面に活躍の場を持ち、近年は国政選挙のたびに出馬の話が持ち上がる。今夏の参院選は?

「出ない、出ない! いつも声はかかるんですけど…」

 北陸地区でつながりの深い大先輩・馳浩が3月に石川県知事に当選したこともあり、サポートしながら地域貢献に務めている。多忙な中で、目の前の目標はあと7つに迫った800勝――。

 その後も走り続けてくれるのか…。ファンの声にはいつまでも走っていてほしい、というものがある。

「みんなそう言ってくれるんです。でも、オレも仕事があって…」

 根底にあるのは少しでも競輪界や地域が良くなってほしいという思い。800勝達成と、切り開いていく道に注目が集めっている。