
日本競輪選手養成所の「第121回生・第122回生卒業記念レース」が5日行われ、女子の122期は畠山ひすい(19=北海道)が優勝。北海道所属として、男女通じて初の卒記制覇となった。
可能性を大いに感じさせる…。
110期の土屋珠里(大阪、当時は栃木)以来、6人目の完全Vの快挙がかかった決勝では、3番手周回から鐘で先頭に立つと小気味よいペース先行。後ろにいた在所1位の又多風緑(まただ・ふつか、19=石川)に影を踏ませることのない完全勝利だった。
「今回は先行で戦おうと決めていた。決勝もできてよかった」
埼玉県出身。小学校時代、父に「自転車を職業にしている人もいるんだよ」と案内された大宮競輪場でレースを見て「やりたいなと思った」。中学から引っ越した函館ではサッカーとバスケットとマルチに活躍した。
高2の時に「若いうちにやれることは限られていて、今のチャンスを逃したくない」。妹の同級生の父が後の師匠となる盛田将人(北海道)で、盛田に函館競輪のガールズケイリン選手養成プロジェクトである「WGP(ホワイトガールプロジェクト)」を紹介されガールズケイリンの一歩を踏み出した。
適性出身で自転車経験はわずか。それだけ走るたびに強くなる。児玉碧衣に憧れる〝道産子〟は4月30日初日の松戸ルーキーシリーズでベールを脱ぐ。
先の目標は「自力で戦えるような選手になって、ガールズグランプリに乗って優勝したい」と目を輝かせていた。
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