玉野競輪場のGⅢ「開設71周年記念(瀬戸の王子杯争奪戦)」は28日に3日目を開催。29日の最終日、決勝戦が行われる。

 脇本雄太(33=福井)は何やらお疲れ気味だ。通算300勝に王手をかけて挑んだ準決11Rは後位に入った吉田拓矢(26=茨城)に交わされ2着と節目達成はお預けとなった。「3日間、長い距離をかけているので疲れているし、キレがないですね…」。

 決勝12Rのメンバーを眺めると「ああ…そういうことか」と苦笑いした。

「ヨシタクがいて松浦(悠士・31=広島)がいてってこのメンバー、奈良記念の決勝と同じじゃん。ヨシタクはいつもオレをロックオンするし、松浦と対戦するときは、いつも前に目標がいる。同じ(目標)選手なら次に対策も打てるけど、いつもフレッシュでピチピチな若手が入れ替わるからなあ…うらやましい」と〝ハーレム状態〟の松浦にボヤくことしきり。

 さらに具合が悪いのは「松浦にはオレの癖とか駆け方がバレているんですよ」とのこと。

 くしくも準決の松浦も300勝にリーチをかけていたがともに達成はならず。「昔は深谷(知広・32=静岡)で今は松浦。俺はいつも誰かと比較されるし巻き込まれるんだ(笑い)。みんな、俺に優しくないよ。まあ、こうなれば狙いますよ!」。決勝での激突に注目が集まる。