松山競輪のナイターFⅠ「創刊55周年記念九州スポーツ杯」は最終日の18日、12Rで決勝を行い、中川誠一郎(42=熊本)がV。今年1月の佐世保以来の優勝となった。

 決勝は九州5車結束も初手から橋本強(37=愛媛)が伊藤旭(21=熊本)の後ろで中川と競り合う構え。

「競りだと負けちゃうから(一旦下げて、追い上げてから)外を差しつついかせてもらいます、とは話していたんです」

 想定にあった展開とはいえ、外でへばりつきつつ突き抜けた芸当は〝脚力が違った〟。

 ユニホームにロゴがある「九州スポーツ」杯を制したことには「僕も毎朝、届けてもらってる読者の一人として、読者の方にいい報告ができました」と笑った。

 頭を埋め尽くすのは2024年に再開予定の地元・熊本競輪場で走ること。「そこまでは頑張らないと。それまでにGⅠタイトルを上積み? そうなれば最高ですね」と話した中川の戦いは終わらない。