
取手競輪場で開催されているGⅠ「第37回全日本選抜」は23日、最終日を行う。3日目(22日)の準決11Rで太田竜馬(25=徳島)が1着を手にした。
最終3角から、ドラゴンファイヤーが火を噴いた。「2角では〝ジ・エンド〟って思いました」と煽りを受けてバランスを崩した。松浦悠士(31=広島)とともに後方のままで終戦かと思いきや、そこから再加速していった。
「もともと郡司(浩平)さんが仕掛けていったタイミングで自分が行くつもりだったんです。そういう気持ちだったから、最後も落ち着けていたのかな」
松浦を振り切る1着での決勝進出はインパクト十分。レース後は「久しぶりやね」と松浦から声をかけられた。2018年11月に競輪祭で一度だけGⅠ決勝進出はしたが、その後は長い低迷に入ってしまった。
「戻ってきた、っていうほど居座ってもないんで、何とも言えないんですけど」
苦笑いで臨む大舞台だが、今節は淡白に終わらず、あきらめずに勝負で来ているのがストロングポイントだ。「とにかくしっかり頑張るだけ」ですね。深く考えることはない。力を出し切りさえすれば、持っているポテンシャルは他の8人に劣ってはいない。
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