京王閣競輪のナイターFⅠは18日、最終日を迎える。S級の決勝は11Rで行われるが、4車勝ち上がった関東勢の並びに注目が集まった。

 自力型は小林泰正(27=群馬)だけで、後続は特選シードの池田勇人(36=埼玉)、点数上位の磯田旭(32=栃木)、上甲信越のラインで考えれば小林令(26=山梨)とそれぞれに番手を主張できる位置付けを持つ複雑な構成だ。

 カギを握っていたのは小林令で、並び、についての思いを話した。「地区…もあるけど今の自分はそんな選手じゃない。悔しいですけど…。そこまでやってきた選手じゃないんで」。そして「関東で」の気持ちもあふれさせた。

「山梨は、地区的に関東でもそうじゃない感じになることもある。自分は関東全体で一つ、というのになっていくといいな…と思っていて」

 埼京や栃茨といったラインも存在するため、小林令としては、そのラインには組み込まれず厳しい位置になることもある。「自分がしっかりと位置を主張できるような、そんな選手になれるように」と、今は自らに厳しい判断を下し、4番手を表明した。

 最終的には磯田も池田に任せてきた経緯もあり、小林泰―池田―磯田―小林令の並びに決まった。小林泰は「4人まとまってくれるんじゃ、狙うだけのレースとかできませんね」と小林令の思いも受け取った上で、決勝への熱い思いを胸に秘めていた。