17日最終日の久留米競輪FⅡ10Rチャレンジ決勝で121期早期卒業の太田海也(22=岡山)が優勝。1月小倉、同月別府に続いて3場所連続完全優勝を達成し18日付でA級2班に特別昇班する。1月に太田と同じく早期卒業の中野慎司(22=岩手)は12日の立川で3場所連続完全優勝を達成して特別昇班を果たしている。

 レースは正攻法から下げて鐘過ぎ4角でスパート。踏み出しからグイグイとスピードに乗ると、2着に4車身差をつける圧勝劇。素質を存分に見せつけた。

 太田は「競輪の登竜門であるチャレンジを特昇できました。先輩のレベルがもっと高くなるが、今まで以上に自分のレースができるようにしたい」と今後の見通しを語った。

 太田の師匠である藤田昌宏(47=岡山)は17日に小倉競輪場で取材に応じ「(太田は)いろんなプレッシャーをかけながらやっていると思う。競輪選手として大成してほしい」とエールを送り、ボート出身で自転車未経験だった太田に六角レンチなどの工具の使い方から指導した当時を懐かしみ「遠い存在になってしまったが家族と同じ。気持ちはつながっている。見守るだけですよ」と話した。現在も藤田はS級で活躍中。師弟連係も夢物語ではないはずだが、なぜか、そこは遠慮気味だった。