2月12日に最終日を行った立川競輪の8Rチャレンジ決勝で121期の早期卒業生・中野慎詞(22=岩手)がまくりを決めて完全V。前橋、取手に続く9連勝で特別昇班を決めた。

 中野は「最終日はさすがに緊張しました。決めることができてホッとしている。1・2班戦も9連勝でS級を目指す」と明確に目標を語った。

 ナショナルチームの強化指定選手Aに選ばれており、パリ五輪を目指している。「新田(祐大)さんも脇本(雄太)さんも競輪でもしっかり成績を残して両立されていた。自分もそうなれるように」。お世話にもなっている偉大な先輩たちの背中を追いかけ、それを上回ることが恩返しだと思っている。

 上昇一途の若者で、「怖いものはないのか?」の質問に「基本的に怖いもの…、はないですね。う~ん」。ただ、世の中にはいろんな人がおり、鉄製の工具で襲ってくるケースもなくはない。「そ、そういうのは怖いですね。変質者は、怖いです…」

 際どい質問にも丁寧に受け答えをする人間的な大きさも魅力。モデル・貴島明日香のファンを公言し「取材に来てもらえたり、そういう機会があるといいな~」と笑った世界的逸材は、13日付けでA級2班へ昇班する。