
奈良競輪GⅢ「開設71周年記念 春日賞争覇戦」は11日に2日目を開催した。
競輪界期待の新鋭・石原颯(22=香川)が元気いっぱいだ。二次予選6Rは新山響平(28=青森)をまくって快勝。大敗を喫した昨年7月の小田原FⅠ以来の対戦で、今度は土を付けた。
それでも「コマ切れで突っ張っていた。す、すごいです」とビッグ戦線をけん引する相手のレベルの高さに舌を巻き「これから何回も対戦すると思うし、勝てるところで勝てれば」と、浮かれる様子はまったくなかった。
1月の地元高松記念はシリーズ3勝を挙げたものの肝心な準決勝で大敗した。上位との差とはこういった場面で如実に表れる。
3日目(12日)の11Rは準決勝一番の激戦区。新山との再戦に加え、王者・古性優作(30=大阪)までもが立ちはだかる。「相手が強いですね。柏野(智典・43=岡山)さんがいるのは頼もしいですが、こういう時に松浦(悠士・31=広島)さんと一緒に走りたかった」と苦笑い。まだ松浦と連係をしたことがなく、前検日から「そろそろ前で走りたい」と熱望していたからだ。
願いは準決でこそ叶わなかったが、勝ち上がれば決勝で連係できる可能性がある。直後の12Rに控える松浦の目の前で走れることが最大のモチベーションとなりそう。イキのいい競走を披露して望みをつなげる。
【関連記事】
- 関連タグ: