高松競輪GⅢ「開設71周年記念 玉藻杯争覇戦」は28日、2日目を行った。昨年末のグランプリ王者の古性優作(30=大阪)は二次予選12Rを白星で通過。豪快パワーをフルに見せつけたが、レース後は首を傾げながら共同記者会見場に姿を現した。

 開口一番「(打鐘前の)1センターで踏み過ぎてしまい、そこから冷静さを欠いてしまって。その後、7番車(大崎飛雄馬)と6番車(松尾勇吾)の車番を間違えてしまったんです…」と突然、打ち明けた。

 打鐘から1センターにかけて、確かに単騎の松尾が上昇してきたならば、注文をつけるのもよく分かる。だが、大崎は中団を取った山本直(29=岡山)ラインの3番手。1車下げればいいだけで、そこまでこだわる位置でもない。

「粘らなくていいところで粘ってしまった。あとから気づいたけど遅かった。位置を取った段階できつかったし、周りから見たら『何してんねん』って思ったでしょうね。自分自身でもそうだったし」と猛反省。

 レース前は、直前の11Rを制した松浦悠士(31=広島)の立ち回りを見て「松浦のあのレースを今日はイメージしていた。そうしたら先にやられてしまった。バックを取ろうと気持ちが入っていたんですが…」とメラメラと対抗心を燃やしていた。

 それがまさかのイージーミス。それでも1着を取ったことですべては救われた。「和歌山記念に比べれば今回は明らかにいい感じ。準決は2日目にやれなかった分までしっかり動きたい」と、3日目(29日)の準決勝12Rへ向けて気を引き締めた。