
高松競輪GⅢ「開設71周年記念 玉藻杯争覇戦」は28日、2日目を行った。二次予選11Rは松浦悠士(31=広島)がロングまくりで別線の自力型をネジ伏せて圧勝。ラインでワンツースリーを決めて2車単、3連単の1番人気に応えた。
何が何でもバックを取るんだと言わんばかりの激走は、まさに阿修羅のごとく。決して横綱相撲には見えなかった。
「山田(諒・22=岐阜)君と合ったし、桜井(学・42=群馬)さんが降りてくれたから何とかなった。いい時ならゴール前にバチっと入って踏み直せるけど、4角で池田(憲昭・39=香川)さんに抜かれたと思った」
1周ぐらいなら、いい時は圧倒的なスピードでマーク選手を振り切っている。外野から見てもそう感じるのだから、松浦自身が強く実感しているはず。だが、状態を崩しているわけではない。前回の和歌山記念の時と比べれば、動きは格段によくなっている。
「和歌山はつまらないレースが続いてしまいました。でも、今回は自分でもいいと思う。3番手から踏んだ山田君の上を行けているので」
修正能力の高さが松浦の最大の武器だ。準決以降はまたひとつ、周りのレベルがアップするが「チェーンを一新して、ハンドル回りの微調整をもう少しやれば良くなるでしょう。大丈夫!」と喜々として課題修正に取り組んでいる。
準決勝11Rも二次予選と同様に人気に応えて決勝へ進出。高松記念3連覇へ王手をかける。
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