伊東ミッドナイト競輪(FⅡ)は25日、最終日を迎える。今節は1、2班戦に負けず劣らずチャレンジ戦も熱い。8Rは8連勝中の小池千啓(23=栃木)と遅れてきたルーキー辺見光輝(19=福島)の119期同期対決に注目。小池の特別昇班を辺見が中込健太(26=秋田)との連係で阻止できるかどうかが見どころになる。

 小池は2走ともスタイルを崩さず持ち味の先行で押し切った。「準決は1度突っ張ってしまえば、あとは(相手が)来るところは決まっているので。何とかなると思っていました」。ペースに持ち込んだ時の感覚は体に浸み込んでいるとあって、余裕の振り返りだ。

 決勝では同期・辺見との初対戦が控える。インターハイのケイリン優勝などアマチュア実績豊富な辺見の潜在能力はもちろん百も承知だ。「未知数なので何とも言えないけど、緊張せずリラックスして走れれば。練習仲間の真杉匠(22=栃木)からは『絶対(特昇)失敗するぞ』なんて言われているので、そうならないようにしたいですね(笑い)」。普段通り、力を出し切る走りに徹した先に特昇のゴールが待っている。

 一方の辺見も前2走は逃げ切り連発で危なげない勝ち上がり。いずれも後ろと決めることを意識した丁寧な走りで、デビュー3場所目の新鋭とは思えない落ち着きぶりも見せている。

「準決は反省点もあったけど、やりたいレースはできました。ペースも1走ごとに覚えてきている感じです」

 119期生の中でも抜群の素質を有しながら、競輪選手資格検定でまさかの不合格。同期に後れること7か月、今年1月にようやくデビューにこぎつけた経歴を持つ。もちろん、同期の特昇をみすみす許すつもりはない。

「決勝で小池さんと当たるのを楽しみにしていました。(ラインを組む)中込さんと一緒にやっつけたいですね」。闘志を内に秘め、同期との力勝負に臨む。