豊橋競輪GⅢ「開場72周年記念 ちぎり賞争奪戦」が20日、開幕。郡司浩平(31=神奈川)、清水裕友(27=山口)、佐藤慎太郎(45=福島)のS班3選手を中心に原田研太朗(31=徳島)、稲川翔(36=大阪)、吉田敏洋(42=愛知)ら豪華メンバーが覇を競う。初日メイン12R特選は郡司浩平が強力ラインを得て主役走りを見せるが勢いに乗る原田の台頭も十分だ。

 年明けから高松、松山と連続して完全優勝。今年のハラケンはひと味違う。松山準決の打鐘発進もビックリだったが、決勝はそれ以上の驚きだった。前受けから山田英明(38=佐賀)の上昇を突っ張ると、藤井栄二(31=兵庫)―稲川の近畿コンビの先行を誘って3番手を確保。鮮やかにバックまくりを決めた。してやられた山田は「情けないレースをしてしまった」とガックリするのに対し、原田は「今までやってこなかったレースでしたね。柏野(智典・43=岡山)さんに相談したら、やったらいいって言われて」とうれしそうに話した。

 昨年は同学年の古性優作(30=大阪)がグランプリを制覇。刺激を受けて、今年にかける気持ちは高まった。「言葉にすることで自分に発破をかけてます」と冗談っぽく言うが本気だ。

 初日12R特選は「清水君が自力と言うので後ろ。言わなくても後ろを回りますけど(笑い)。裕友は自信を持って仕掛けてくれる」と、清水を全面信頼で勝負する。