大宮競輪GⅢ「東日本発祥73周年 倉茂記念杯」は16日、2日目を迎えた。二次予選7Rでは成田和也(42=福島)が愛弟子の仕掛けに乗って準決のきっぷをつかんだ。

 二予で成田は愛弟子・酒井雄多(25=福島)と初めて連係。表向きには「(師弟連係は)特になんとも思わない(笑い)」とクールに決めていたが、そんなはずはなく、師弟とも気合パンパンで本番に臨んでいた。


 レースは酒井が魂の先行。「1センターではいいカカリだなって思ったけど、金子(幸央・28=栃木)君と山田(庸平・34=佐賀)君も最後は来ていたし、タテに踏ませてもらった」と、師匠は心を鬼にして前へと踏み込み2着を確保。準決の権利を手にしたが「なんとか1着を取りたかった…」と、どこか悔しそうでもあった。

「(酒井は)練習よりも実戦で踏めていたし、成長していますね。気合も伝わってきました。次は準決勝とかで一緒に走れれば」と語った師匠は、弟子の思いも背負って17日の準決10Rに臨む。