立川競輪のGⅢ「開設70周年記念」(鳳凰賞典レース)は7日、最終日を行った。新S班の吉田拓矢(26=茨城)がまくり追い込みで優勝し、2着には浅井康太(37=三重)、3着は新田祐大(35=福島)という結果だった。

 準決ゴール後落車(2着)という中での戦いだった浅井が、シリーズを振り返った。

「競輪ができた、って思います」

 痛みの残る体だったのは間違いなく「前がやり合っていたので、吉田(拓矢)君より先に仕掛けよう、と思って踏んだ。でも、やっぱり出が悪かった」。しかし、その後は「新田(祐大)の動きを見て番手に切り替えた」と対応力を発揮。差し切りもしたが、吉田に外を行かれて2着だった。

 落車も含め、シリーズを戦い抜いた充実感がある。決勝も「SS班の吉田君、清水(裕友)君、力はSSの新田君と走り切れたと感じた」と得るものは大きかった。自身の〝競輪〟を全うすることで、ファンのみんなに「今年は競輪を楽しんでほしい」と熱いメッセージを送った。