
奈良競輪のS級ナイター「三笠賞」は26日に開幕。注目は今月初めにS級に特昇を果たした太田龍希(21=埼玉)だ。父はグランプリレーサーの太田真一(46=埼玉)。輪界のサラブレッドが奈良3・3バンクでキラリと輝く。
太田は12月5日の平塚で3場所連続完全Vを決めて特別昇級。S級初戦となった岸和田FⅠ(16~18日)は初日と最終日にバックを取り2、3、2着と3日間とも確定板を確保した。バックの付かなかった2日目も番手の金子幸央(28=栃木)が早めに出ただけ。打鐘前から先頭に立ち、徹底先行で鳴らす竹内雄作(34=岐阜)を粉砕と役割は果たした。
25日の前検では「(岸和田では)思ったよりも仕掛けられました。最終日は打鐘から行って残れたし」と振り返りつつ「最終日は残れたというよりは残してもらいました。打鐘から行って残れる脚がない」と課題も見つけた。前走後は課題を克服するために黒沢征治(29=埼玉)や森田優弥(23=埼玉)といった同県の若手S1レーサーと練習。「足りないところがいっぱいありました。上積みをしていかないと」。自分より上をいく先輩から大きな刺激をもらったようだ。
初日は6Rに登場。〝超良血〟のサラブレッドが輪界の頂きを目指してフルダッシュを披露する。
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