静岡競輪場で28~30日に開催される「KEIRINグランプリ2021」シリーズの共同記者会見が21日、都内で行われた。

 会見後、リモート取材に応じた佐藤慎太郎(45=福島)が別線の並びについても言及した。関東は吉田拓矢(26=茨城)―宿口陽一(37=埼玉)―平原康多(39=埼玉)の並びだが…。

「そんな普通に2段駆け、ってのはないと思うんだよ。後ろの2人がそんな人間じゃない」

 強さだけではなく、心理、性格を考えての推理。だが「でも、そんな展開になることも頭に入れておかないといけないよね」と、競輪の奥底を知る男は慎重に言葉を運んだ。

 佐藤自身の戦い方は郡司浩平(31=神奈川)の番手回り。北日本同士で守沢太志(36=秋田)もいて、「守沢が郡司の番手、と言ったら3番手も考えていた。でも守沢はそんなんじゃなかった」。

 郡司への信頼は厚く「レースを作るからね」とつぶやいた。勝てばGP2回目、最年長勝利記録(43歳、山口幸二氏=引退)を更新する。