伊東競輪のGⅢ「開設71周年記念」(椿賞争奪戦)は19日、最終日を迎える。9RではS級特別昇級をかけたレインボーカップA級ファイナルが争われる。大注目は佐賀のさわやかレーサー・金ケ江勇気(25=佐賀)だ。

 今回の9人で来期のS級の権利を持っていないのは金ケ江と道場晃規(24=静岡)と太田将成(25=宮城)の3人。道場は地元戦でもあり「せっかくのチャンス…、つかみたいです」と意気込み、太田は「磯島(成介)君が強いので」と命運を北日本の仲間に託していく。

 金ケ江は闘争心をむき出しにしているかと思いきや「勝負駆けですけど、力を出し切って終われれば」と落ち着いた表情だった。前を任せるのは同い年の阿部将大(25=大分)。期別では111期と117期で阿部が後輩になるが、初対面の今回、一気に意気投合した様子だ。

 阿部は「初めて会ったんですけど、気さくな人でした」とニッコリ。何も考えずに阿部についていき、S級への特急切符を手にする。