西武園競輪FⅠナイターが7日に開幕。12Rの初日特選で地元勢の後ろを固める木暮安由(36=群馬)が、今年を振り返りながら来年への思いを語った。

―関東で一番タイトルに近い男―

 GⅠファイナルの常連で、そう呼ばれていた時期もあった。しかし今年も、去年に続いてGⅠ決勝の舞台には立てず。それどころかビッグ戦線では予選突破もままならない〝普通の〟選手になりつつあった。

 このまま終わってしまうのか、という不安は本人にもあったはずだが、9月の松阪記念優出を皮切りに成績が上昇中。先日の競輪祭では3度の確定板入りと存在感を示し、同時に顔色も好調時のそれに近づいていた。


「オールスターの時に浅井(康太・37=三重)からいろいろと話を聞いて、それからかな。良くなってきそうな手応えをつかめた。年内にGⅠで結果を出せれば良かったけどちょっと間に合わなかったですね(苦笑)。ただ、来年が楽しみになりました」

 来年の関東はSS班が3人。そこに復調した木暮が加われば、より関東ラインの厚みが増すはず。22年を復活の1年と位置付ける木暮が、さらに状態を上げていく。