松山競輪GⅢ「開設周年記念 金亀杯争覇戦」が2日、初日を迎える。

 11R一次予選に登場する取鳥雄吾(26=岡山)は11月小倉GⅠ「競輪祭」で暴れに暴れ、5走ともに風を切った。一次予選1は郡司浩平(31=神奈川)、一次予選2は平原康多(39=埼玉)と、S級S班の猛者たちに次々と土を着けるパワフル先行は見るものをうならせた。

 それでも「ムチャクチャ疲れましたよ。でも僕はあれしかできないですから。上位の人たちと違って失うものもないし(笑い)」とケロっとしている。

 正直言って、位置取りや組み立てには難があるのは否めない。それでも、前へ前へと畳みかける推進力は場数を踏むごとに伸びており、ようやく片鱗を見せ始めた。それがGⅠの大舞台だったことに値打ちがあった。

「帰ってからは『小手先にこだわらずに、自分を信じて出し切ればいいよ』と内藤(敦・45=岡山)支部長に言われました。僕もその通りだと思います」

 いよいよ、本格化の兆しが見えてきた。日々進化していく取鳥の歩みが楽しみだ。