【防府競輪・GⅢ周防国府杯争奪戦】柿沢大貴 天国の父に捧げる1勝に「空で守ってくれていただろう」

2021年10月31日 20時29分

柿沢大貴は応援してくれた父へ、走ることで感謝の思いを伝える
柿沢大貴は応援してくれた父へ、走ることで感謝の思いを伝える

 防府競輪GⅢ「開設72周年記念」(周防国府杯争奪戦)が31日、開幕。初日の一次予選6R、柿沢大貴(32=長野)が涙をこらえて、勝利を手にした。天国の父に捧げる1勝だった。

 蕗沢鴻太郎(26=群馬)の2周先行に乗る好展開。4番手2角からまくってきた市橋司優人(29=福岡)を何度もけん制してストップ。ゴール前、蕗沢を捉えて上信コンビでワンツーフィニッシュを決めた。「いつも通り行ってくれてありがたい。スピードもかかっていた」と後輩に感謝するとともに「父も空で守ってくれていただろう」――。

 10月23日に父・敏和さん(享年61)が亡くなった。「肺がんでした。ステージⅣだったので年を越すのは難しい」と病状を知った時点から覚悟はできていたが、それでも早すぎる。

 前走の弥彦GⅠ「寬仁親王牌」参加前に「これからもっと頑張る」と約束。送り出してもらったが、開催中に容態が急変…。柿沢は中途で引き揚げ、家路を急いだが、帰らぬ人になってしまった。

 喪主を務めたため、所用に追われ、練習がまともにできたのは数日。今シリーズに参加することも迷ったが「走った方が喜ぶと思って」と出走に踏み切った。そして、勝利をゲットした。

「その言葉に嘘をつかないように頑張っていきたい」

 高みを目指していくことが応援してくれた父へのメッセージだ。

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