松阪ミッドナイト競輪(FⅡ)は28日にスタート。チャレンジは119期の5人が激しくしのぎを削る。

 上遠野拓馬(28=宮城)は師匠の萩原尚人(38=宮城)の指導のもと頭角を現してきた。「地区プロは1000メートルに出て3位。自信になりました」。競技のレベルが高い地区だけに胸を張れる。

 9日~10日に開催されたPIST6(千葉250バンク)参加もいい経験になったという。

「一緒だった菅田壱道(35=宮城)さんにアドバイスをもらえました。竹内雄作(34=岐阜)さん、深谷知広(31=静岡)さんのような選手になりたいと伝えたら『今のレースはしてはダメ。行けるところがあったらすかさず行かないと』って言われました」

 前回の平塚はその効果が出て2度目の優勝をパーフェクトで決めた。「気持ちを入れ替えて走りました。予選は4着以内でいいぐらいのつもりで行きましたし。結果を考えなかったのが良かったのかな。師匠にも初めて『内容がいい』ってほめられました」。厳しい師匠にも認められてにっこりだ。

 強い同期が揃った今節も「ヘンな走りはしないように」と力でねじ伏せる構え。初日から力感あふれる先行勝負でⅤ戦線をリードする。