開設71周年記念熊本競輪「火の国杯争奪戦」GⅢin久留米は9日、10~12Rの準決勝をメインに3日目を開催する。その準決に南関の大砲・根田空史(33=千葉)がコマを進めてきた。2日目の二次予選7Rは、中団外並走からのホームまくりで前をひとのみ。最後はマークの諸橋愛に抜かれたが、2着でゴールした。

 さすがの修正力を発揮した。初日の一次予選は7番手まくりで勝つには勝ったが「全然ダメ。反応が悪い…」と嘆き節。だが、終了後にセッティングをいじったことが奏功。「かなりマッチするようになり、理想のもがき方になった。いい方向に向いている」。体調管理も大事だ。「ケアをかなりやって早めに寝たので回復している。全部がプラスに働いていますね」。

 今節参加前には新装された千葉で初開催された「250競輪」に出場。「走った側としてはとても楽しかった」と新しい〝競輪〟を肌で感じてきた。その効果もあり「コーナーで張り付けるし、4コーナーの下りで一気に加速できる」。

 準決10Rは九州勢が林慶次郎―北津留翼―中川誠一郎で並び、二段駆けは〝見え見え〟。それでも勢いを取り戻した今なら、崩壊させる力がある。