【オートレーサーマシン図鑑115】石井大志(41)川口・24期

 愛機名は「オーディン」。これは「戦いの神様。ゲームで知ったのかな。オートレースも戦うことだし、ちょうどいいかなと思って」車名にした。この車名をつけたときは「『これだ』と思って、他の(車名の)候補もなく決めた」と即決し、愛着もあるようだ。

  ちなみにレースを離れれば「温泉に行き、気分転換をするのが楽しみ」とか。もともと地元は山口で、温泉は九州の湯に行くことが多い。「冬は向こうも雪が降るから、夏に行くことが多い。ドライブがてらね」。暑い時期に熱い湯に漬かることは「全然大丈夫」だそうだ。

 現在、32期の女性レーサー・益春菜を指導する。指導の部分では「男性と同じように扱えない部分もあったりするし、言葉の選び方もある。言いっ放し、やりっ放しもできない」と苦慮することも。でも「1月から1級車になるし、乗り方や車の押さえ方がしっかりしているので楽しみはある」と愛弟子に期待をかける。さらに「教えることが自分も勉強になる」と指導員になったことが、自身への糧にもなっている。

 今年は2回優出したが優勝はない。「優勝したいけど、なかなか難しい。でもチャンスはある」とキッパリ。エンジンさえ仕上がれば勝機は見えてくる。

☆いしい・たいし=1974年5月7日生まれ。山口県出身。95年6月30日選手登録の24期。優勝回数は3回。同期は山田真弘、佐藤裕二、山田徹、伊藤信夫、室田泰利、浜野淳など。血液型=O。