【challenge! 新人紹介】米嶋恵介 謎のメダカポーズの真実語る

2021年10月02日 10時50分

メダカポーズを決める米嶋恵介(東スポWeb)
メダカポーズを決める米嶋恵介(東スポWeb)

 7月に本格デビューした119期、120期(ガールズ10期)を取り上げる「Challenge! 新人選手紹介」。今回は米嶋恵介(29=岡山)をピックアップ。ファンの心を誰よりも知るオールドルーキーがこれまでの〝競輪人生〟を紐解き、今後のプランを告白した。

 生まれた時から競輪とつながっていた。「0歳の時からカゴに入れられて競輪場に行っていた」。熊本県出身の米嶋は競輪好きの父に連れられ、熊本競輪場に足しげく通い、自宅では友人と競輪談義に盛り上がる父の声を横で聞き、テレビからは競輪中継が流れている。九スポと予想紙「コンドル」は〝参考書〟。それが日常だった。

 当然のように選手を目指したが、身長161センチと小柄だったことがネック。「父から『お前はできねえよ』と言われたこともあり、野球を頑張った。家の近くに自転車部の有名な高校はあったけど野球で鹿児島(れいめい高校)へ行って」白球を追い続けた。

 染みついた〝競輪愛〟は蒸発しない。高校卒業後に岡山で社会人生活を始めた米嶋は、玉野でレースがあれば夜勤明けでも参戦。家ではネット投票に興じる競輪三昧だったが、当時の同期が後に師匠となる岩本純(40=岡山)と知り合いで「純さんから『今からでも遅くない』と言われて」。何度も諦めようとした選手への思いが再燃。会社を辞めて退路を断ち、2回目の試験で養成所に合格。夢を叶えることができたのだ。

 本格デビューの6月松阪で3連勝と華々しく選手生活をスタート。ここまで6場所を消化して4V。勝負の世界に「たら、れば」はないが、9月名古屋準決で勝利していればチャレンジを卒業していた可能性もあった。

「思ったよりも勝てている。僕は穴党だったので『穴をあけたい』という思いが強いけど、売れてる感があるので(笑い)。やっぱり(オッズは)気になりますよね。落ち着いているというか、展開を自分で作れているから結果が出ているのかな」

 29歳のオールドルーキーは高校、大学を卒業してすぐに養成所へ入所した仲間が口にするタイトルやグランプリには時間切れなのは分かっているが「GⅠに出たい。いっぱいのお客さんがいる前で走るのが目標。大きいことよりも小さい目標を1個、1個上がっていかないといけない。同じ失敗をしている時間はないと思っている」。

 そして、もう一つの夢は「熊本競輪場を走りたい」。2016年の熊本地震で大きく傷付き、休催が続く熊本が再開時にはS級で―と胸に誓っている。米嶋の競輪人生は新章に入ったばかり。次章も楽しみでならない。

【Q&A】

――休みの日は

 米嶋 練習ばっかりですね。練習しているか寝てるかです。社会人の時は競輪やパチンコに行ってたんですけどね。

――趣味は

 米嶋 野球は趣味です。今はできていないですけど…。でも、趣味も自転車じゃないのかってくらい、今は強くなることと自転車しか考えていない。砕けて言えば競輪を見るぐらい(笑い)。

――競走前のジンクスやルーティンはあるか

 米嶋 発走機で「構えて」の時に(両手を)後ろでピラピラさせています。前の会社の先輩がメダカを飼っていて『メダカポーズ』って言ってます。デビューからずっと続けていますよ。

☆よねしま・けいすけ 1992年2月27日、熊本県生まれ。岡山支部登録。161・5センチ、71・9キロ。主なスポーツ歴は野球9年間(小学4年~高校3年)。師匠は岩本純(94期)

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