青森競輪で行われているGⅢ「開設71周年みちのく記念競輪 善知鳥杯争奪戦」の最終日、26日に119回生による単発レース「競輪ルーキーシリ―ズ2021プラス」を6Rで行う。

 119期在所1位の犬伏湧也(26=徳島)が単騎で1着を目指す。ルーキーシリーズと本デビュー後のチャレンジ戦をいずれも無傷の18連勝。下馬評どおり、余裕の運びで1・2班へと昇班した。

 1・2班戦も9連勝はカタいと見られていたが、初戦の8月松山の決勝で早速出鼻をくじかれた。「決勝となると弱さが出てしまう」と予選、準決クラスとの違いを実感。うまくはいかないと頭をかいた。

 今のところ2周フル駆けのような長い距離を踏むレースはほとんどしておらず、引いてカマシかまくりの戦法パターンが定着している。

「自分的には行けるところから行っているんです。長い距離も踏む気はあって…。でも、今は自分待ちみたいな展開になることが多くて車を下げてしまう」と包囲網を敷かれ、新人ながらどうしても受けて立つレースが多くなってしまうのが悩ましい。

 とはいえ、強烈なダッシュは末恐ろしくダイナミック。出足には伸びしろしか感じさせず、戦法の幅さえ広がれば殻を打ち破れる。「地脚を付けて長い距離を踏めるようになりたい。上に行けば早い段階で仕掛けなければ駆けさせてもらえなくなるので」とウイークポイントを自覚している。

 今回は記念開催中とあって普段以上に注目を集めること必至。決して構えることなく、ゴリゴリと畳みかける〝魅せる走り〟でアピールする。