岐阜競輪場で行われているGⅡ「第37回共同通信社杯」は17日、初日を開催した。18日は二次予選をメインに2日目が行われる。二次予選B・8Rでは自動番組ならではのサプライズが実現した。芦沢大輔(39=茨城)、辰弘(33=茨城)兄弟が初めてラインを組むこととなった。

 兄弟選手が同時開催に出場することはGⅢ以上であれば可能だが、連係となるとハードルが高く、決勝に乗るか、優秀戦扱いのレース、あとは今回のような自動番組ぐらいしか機会がない。それだけに両者とも興奮を隠せない。

 弟・辰弘は「兄の背中をずっと見てきました。こんなところで一緒に走れるなんて…。兄がいなければ今の自分はないからうれしい」と様々な思いが胸に迫る。兄・大輔も「どんな場面であっても兄弟で走りたいもの。自分もうれしいです」と呼応した。

 東日本のくくりで堀内俊介(31=神奈川)の後ろを回る選択肢もあったが、辰弘は「自分が前で思い切ってやりたい。2人ともに追い込みでやってきたし〝自力自在〟ってレベルではない。つまんないレースをしないように!」と力強く宣言した。さらに「GⅠの決勝でもこんなことなかったし、今から手が震えています」と、高まる感情を抑え切れずにまくしたてた。