松阪競輪のGⅢ「開設71周年記念 蒲生氏郷杯王座競輪」は12日、いよいよ最終日。12R決勝は状態アップの清水裕友(26=山口)が強力に結束する関東トリオに立ち向かう。

 準決の清水は爆発的なまくりで前団をひとのみにした。追走した中本匠栄(34=熊本)は「とんでもないスピード。どこまでいっても抜けませんよ。前に付いた時より強くなっている」とげんなりした顔で話す。

 清水は「2日目の出来が良かったし自信をもって走れた。初日にああいう仕掛け(黒沢征治を思い切りよく叩いて先行)ができたことも大きいですね。タイムも出ているし調子は最近の中では一番いい」と、久しぶりに舌がなめらかに回った。

 松阪では3月のGⅡウィナーズカップで松浦悠士(30=広島)を目標に優勝している。「相性がいい? あれだけですからね」と頭をかき、「今年は記念優勝がない。ウィナーズを取れているからいいようなものの、そう考えると恐ろしいです(苦笑)。最終日は(記念優勝を)狙います」。
 決勝の関東勢は宿口陽一(37=埼玉)が先導役で番手の平原康多(39=埼玉)は自力発動も十分。分の悪さは否めないが、取り戻した強烈な突進力で粉砕する構えだ。