がんと闘った“二刀流”レーサー 池尻浩一引退

2014年12月17日 10時31分

ラストランを迎える池尻浩一

 輪界最高峰レースの「KEIRINグランプリ」出場2回などS級トップレーサーとして長きに活躍してきた池尻浩一(45歳、福岡・63期)が、17日の久留米競輪(FI)第9Rでラストランを迎える。

 現役で国立大学に合格しながらも日本競輪学校に入学し、話題を集めたが「それ以外では注目された存在ではなかったボクがまさかグランプリに2回も出られたなんて…。思い残すことはありません」(池尻)。

 2009年に初期の胃がんが見つかり、同年12月に胃の3分の2ほど摘出する手術を受けたが翌年2月には実戦に復帰した。さらに2011年には地域住民の後押しを受け福岡県広川町の町会議員選挙に出馬し、見事にトップ当選を果たしている。

 池尻は「多忙を極め、勝負への執着心が薄れてしまった」ことが引退の一番の理由と言う。体調面は良好で、体力の限界は原因ではないとも語った。

 今後は「町会議員の任期があと1年あるので、まずはそれを全うしたい。その後はゆっくり考えたい」としている。