【オートレーサーマシン図鑑113】塚本浩司(47)川口・21期

「ヨシ・イクゾー」というインパクトがある車名の塚本。由来を聞いてみると面白いだけではなかった。「同期に小路大作(引退)という選手がいたんです。今乗っているエンジンは、あいつから譲ってもらったもの。『よし、行くぞー』という意味もかかっているけど、あいつは吉幾三に似てて。(小路の)魂を乗せて走っているつもり」と教えてくれた。引退した同期の分までと、思いを乗せてレースに臨んでいる。

 公営競技が好きという塚本。最近はネットでボートレースの舟券を買うのが気分転換とか。ただ「なかなか当たらない」と嘆く。「当たらないお客さんの気持ちが分かる」としみじみ。「だから、自分がレースをするときは期待に応えられるように」と頑張っている。

 今年後半から復調モードに入り、9月に優出(5着)も決めた。「自分は逃げのレースのほうがいい。スタートも切れるようになってきた。よければ少し買ってみてください」とのこと。「また優勝戦に乗りたいし、逃げられるようにしたい」と熱く語る。穴党ならずとも要チェックだ。

☆つかもと・こうじ=1967年1月16日生まれ。埼玉県出身。89年6月29日選手登録の21期。優勝回数は3回。同期は五十嵐一夫、片岡賢児、竹内正浩、橋本優一、吉田幸司、柿沼進一、吉松憲治など。血液型=O。