弥彦競輪ミッドナイト(FⅡ)が27日に開幕する。チャレンジの得点最上位者である原大智(24=宮城)は近況〝競輪〟に専念していたが「最近、スキーの練習も始めました」と“二刀流”の日々がスタートしたようだ。

 間もなく本格的な夏を迎える中、早くも原大智の〝冬〟が始まった。「今年はオリンピックイヤーなので。このシーズンにどれだけ練習をやれるかが大事になるし、もう(練習を)始めています」


 言わずと知れた2018年の平昌冬季五輪男子モーグル銅メダリスト。来年2月に行われる北京五輪は「スキー人生の集大成」と位置付ける重要な大会だ。「だからこそ競輪を走れる時は、しっかり結果を残したい」と意気込んでいる。

 弥彦バンクは初参戦だが「中学の時は湯沢でずっと(スキーの)練習していた。新潟県には思い入れがあるし、気持ちもいつもとはちょっと違います」と走るのを心待ちにしている様子だった。


 自転車漬けの日々を過ごしているわけではないが、それでも前回、前々回は連勝で決勝進出するなどチャレンジ戦では上位の存在。競輪、スキーの両方が好調な〝二刀流レーサー〟がさっそうと夜の弥彦バンクを駆け抜ける。