【Challenge!新人競輪選手紹介】在所1位の犬伏湧也が恩返し誓う「レベルアップした自分を見てほしい」

2021年06月24日 18時27分

7月の本デビューが楽しみな犬伏湧也

 7月に本デビューする119、120回生(ガールズ)にスポットを当てる「challenge! 新人選手紹介」。今回は在所1位の新星、犬伏湧也(25=徳島)をピックアップ。ルーキーシリーズを3場所完全優勝し大器の片りんを見せた、未来の大砲候補に迫る。

 静岡、名古屋、和歌山と9連勝を飾ったルーキーシリーズは連日、好タイムを連発。10秒台がざらという規格外のスピードは明らかに他のルーキーを圧倒していた。

「そこまでタイムにはこだわっていないんです。それよりもバックを取ることを意識しています。先行できれば最高ですがなかなかできない」

 新人同士の争いではラインができることは少なく、どうしても〝ヨーイ、ドン〟の力比べとなる。単騎であるがゆえに先行するのが難しい。「本デビューへ向けて長い距離を踏めるようになりたい。そうしないと上では通用しない。そのためにはもっとトップスピードを上げていかないと」とテーマは明らかだ。

 今は主に島川将貴(26=徳島)と小川真太郎(28=徳島)のもとで練習している。島川といえば〝小松島バンクの管理人〟の異名を取る地元イチの練習の虫。小川のスピードはS級上位の破壊力を秘める。両者の勢いを肌で体感し揉まれる毎日だ。

「先行は島川さんの競走を参考にしています。2人に付いていくことが僕自身のトップスピードにつながっています」

 大学を中退して選手を志し技能試験を2回受けたが通らず。その後は徳島市内のスポーツジムで働いていたが、周りからの勧めもあって適正で再度受験し養成所入りした苦労人だ。周囲の支えが無ければ競輪選手の道は諦めていたという。

「2回落ちた時点でもういいやと。同級生の蒋野翔太(26=徳島)や先輩たちから何度も誘ってもらったけど聞き流していて。それでも熱心に誘ってくれた。気付いたら願書を書いていました。選手になれたのは皆さんのおかげです」

 本デビュー戦は7月14日からの地元、小松島。喜びをかみしめ、今から心待ちしている。「楽しみですね。早く走りたい。レベルアップした自分を見てほしいです!」と恩返しの一戦に挑む。

【Q&A】

 ――ルーキーシリーズのベストレースは?

 3場所目の和歌山初日ですね。打鐘から駆けてタイム(11秒2)も良かったし長い距離を踏めたので。

 ――師匠(阿竹智史、39=徳島)、大師匠(小倉竜二、45=徳島)の印象は?

 阿竹さんは追い付くにも追い付けない自分にとって大きすぎる存在。小倉さんは天才です。いや、天才のはるか上の人。話を聞くと自分のレベルに合わせて分かりやすく教えてくださいます。

 ――自転車競技への興味は?

 選手を目指したキッカケが徳島の先輩たちを見て〝こういう人たちになりたい〟と思ったからなので。今は競輪を張りたい。

☆いぬぶし・ゆうや=1995年7月22日生まれ。徳島県出身、駒澤大学中退。師匠は阿竹智史(90期)。171センチ、78・5キロ

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