名古屋競輪S級シリーズ「中京スポーツ杯・イー新聞杯」(FⅠ)は日、最終日を開催。S級決勝は長尾拳太(28=岐阜)が川口聖二(27=岐阜)のまくりを差し切ってS級初優勝を果たした。 

 川口が3番手に追い上げ、バックで逃げる堀内俊介をのみ込んだ。番手をキープした長尾はゴール前で鋭く伸びて逆転。「聖二と力勝負ができる展開になりましたね。脚に余裕がありました」と顔をほころばせた。

 同期同級生の長尾と川口は同じ岐阜第一高校自転車部の出身で付き合いは長い。競技は長尾のほうが成績がよかったが、デビュー後は川口が早く出世した。「最初は離されて悔しいと感じていたけど、途中から一緒に頑張っていこうって気持ちに変わりました」と話し、「まさか聖二と走ってS級初優勝ができるとは思わなかったです」と感慨深げだった。

「目標だったS1の点数と優勝は今期で達成できてしまいそう(笑い)。今回は後ろだったけど、自分(自力)で上位と戦っていきたい」と力を込めた。