松山競輪のナイターGⅢ「第13回国際自転車トラック競技支援競輪」は13日に最終日を開催。12RのS級決勝は打鐘前から仕掛けて先行した町田太我(20=広島)が押し切り、117期GⅢ初制覇一番乗りとなった。
 
 まさに驚異的な走りだった。周囲の警戒が強く、この日も赤板過ぎは8番手。しかし、2コーナーの下りを使って仕掛けると一気に加速し4角先頭。番手の吉永好宏(46=広島)が離れ同期の菊池岳仁(21=長野)が後位にはまる最悪の展開も関係なかった。後ろは誰も差を詰められず、2着に1車身の差をつけてフィニッシュした。

「後ろのことは全然わからなかった。(117期初GⅢVは)気持ちいいです」と喜びを口にした。実のところレース前は「早めに叩ければチャンスはあると思っていたけど、自信はなかったです。正直また9着と思っていました(笑)」。それでいて別線に何もさせない完封劇だ。

 来月からは小松島記念、函館SNFとSS班との対戦が控えている。「しっかり力を出し切りたい」とこれまでと同じフレーズで決意表明をした。

 そしてこの優勝を誰より喜んでいるのが同県のダービー王の松浦悠士(30=広島)ではないだろうか。