別府競輪開設71周年記念(GⅢ・オランダ王国友好杯)が5日に開幕する。5月にGⅠ日本選手権(京王閣)を制した松浦悠士(30=広島)、2月GⅠ全日本選抜(川崎)Vの郡司浩平(30=神奈川)の東西両横綱が揃い踏み。大会連覇を目指す浅井康太(36=三重)も予選には大型新人・山口拳矢(25=岐阜)がおり、目が離せない4日間になる。

 昨年12月に開催された「70周年」では、オランダのナショナルカラーであるオレンジの勝負服(7番車)で優勝した浅井。開催中には異例ともいえる400勝達成セレモニーも行われ、浅井のためのシリーズだった。「別府競輪さんに気持ちを上げてもらったのもあるし、声援もすごいあったので。準地元みたいな感覚です」。ホームの四日市からは遠く離れた地ではあるが、お客さんの声援を誰よりも強いエネルギーに変え、ディフェンディングチャンピオンとして松浦悠士、郡司浩平、守沢太志(35=秋田)のS班勢を迎え撃つ。

 前走の全プロ記念(広島)から中4日と開催は詰まっているが、ライバルも同条件。「いいメンバーで走れることが自分の力になるかどうか、どれだけ調整しないといけないかというのになってくる」と前向きに捉えていて「あとはなるようになるでしょう」

 V争いの前哨戦ともいえる初日特選12Rは「70周年」決勝と同じく単騎戦。しかも、7番車だ。「レース、流れを見ながらって感じですね。単騎なのでしっかり仕掛けたい」。展開を見極めての痛快弾を披露して、オレンジ色に染めるつもりだ。

エトキ=前回覇者・浅井が痛快ショットで別府バンクをオレンジに染める