松阪競輪S級シリーズ(FⅠ)は26日、最終日を行う。11RのS級決勝はシリーズリーダーの柴崎淳(34=三重)が持ち前のスピードで地元Ⅴを狙う。番手の近藤龍徳(30=愛知)も動きがよく虎視眈々の勝機をうかがう。

 準決の近藤は目標の伊藤稔真(24=三重)が近畿2車のカマシを追うと、直線は冷静にコースを突いて2着に飛び込んだ。「4番手だから前までちょっと遠い気がしたが、よく伸びましたね。僕はぜんぜん売れてなかったけど」といたずらっぽく笑った。

 超軽量級のため冬場の重いバンクは大の苦手。今年も例年通りに暖かくなるにつれて調子を上げてきた。ただ、前回の京王閣GⅠ日本選手権は一次予選から6着を3回並べて帰郷。「展開だったり、判断の悪さが原因。脚自体はぜんぜん良かった」と悔しがる。それだけに前検日から「今回は自分自身に期待しています」と気合が入っていた。

 決勝は柴崎と中部2人。「次の岸和田FⅠも柴崎さんと一緒。この2場所で2人とも優勝しましょうって話してます」とトーンが上がる。状態には自信があり、目標は頼もしい先輩。ぴたりと追走してゴール前勝負を演じる。