松阪競輪S級シリーズ(FⅠ)が24日に開幕。初日メインの12R特選は不破将登(32=岐阜)が地元の柴崎淳(34=三重)を連れてアクセル全開で飛ばす。

 不破は前回京王閣のGⅠ日本選手権を3走で終了。1次予選は川口聖二(27=岐阜)マークで「コースが空かなくてどうにもならなかった」と展開負けだが、自力で戦った残り2走も「全然動けなかった」と悔しそうに振り返った。

 前回が左鎖骨骨折から復帰して4場所目。「体の違和感はなくなったけど、脚力は落ちてますね」と影響は残っている。それでも「ケガをする前より強くなりたい」と前向きで「今回は良くなるようにシューズと少しセッティングを替えました」とにこやかに話した。

 初日特選は中部が3人。柴崎も動いて感触をつかみたかったが、不破は「前でやりたい」という希望を通してもらえた。先頭を回る責任は重々承知。全力のアタックで脚に刺激を入れる。