
平塚競輪場でナイターで開催されているS級シリーズ(FⅠ)の最終日(19日)、A級決勝に引地正人(40=秋田)が勝負をかける。87期在校2位で、素質あふれるビッグレーサーだ。
今期はS級点数の確保がまだ見通せておらず「今回からが勝負」と燃えていた。来期のA級も決まっており、まずは今期こそと決意している。
初日特選、準決ともにまくって後ろに差されはしたが、好内容の2着。手応えを感じている。「昔出ていた左足のしびれがまた出たんです。でも新しい治療をすることができて…。週に5、6回やりました」。前3場所は不調の極みで、決勝進出を逃していた。
そこに整骨院の先生から新しい治療を紹介され、光が見えた。どこにでもある治療ではなく「東北で2か所しかないって言われて、秋田にちょうどあったんです。そんなものがここにあるんですか!って」と奇跡的な巡り合いで治療にこぎつけた。今節は左足に力が入り、表情も輝く。何よりS級復帰への思いがある。
「平原がアソコにいる限りオレは頑張れる」
同期の平原康多(38=埼玉、在校8位)がトップで戦い続けている以上、自分もはい上がっていくしかない。「S級に上がって記念を走って勝ち上がれれば、同じレースを走れる可能性もある」。決勝もビッグランで、S級点数確保につなげていく。
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