武雄ミッドナイト競輪「オッズパーク杯」(FⅡ)は14日、最終日を迎える。2日目(13日)に欠場者が出た関係でレースカットが実施され、6Rでチャレンジ、最終7RはA級1、2班戦の各決勝戦が行われる。A級1、2班戦は117期の久田裕也(21=徳島)が今期4Vに挑戦するが、マークする実力者・大西祐(34=愛媛)の差し逆転を狙ってみたい。なお、1Rは午後9時30分、最終7Rは同11時30分となっている。

 大西は今期、13年ぶりにA級降格。序盤戦はS級戦での悪い流れを断ち切れず、苦しんでいたが、ここにきて立ち直ってきた。2日目(13日)の準決8Rも久田に食らいついての2着。前走富山に続く、今期5度目の優出切符を獲得した。

 与えられた位置を守り切った。選手紹介(顔見せ)から久田後位を片折勇輝(37=福岡)に主張された。並走が続いた本番でもラスト1周のホームで片折に外から押し込まれたが「肩が出ていたので勝てると思った」と、うまく受け流すと1角でカントも生かして形勢を逆転。脚力の差でケリをつけた。

 その間、もつれに乗じた安本昇平(26=山口)が鐘4角から単騎でカマし、はまった久田がバック過ぎから番手まくりと前は慌ただしくなったが、目標を見失わなかった。「若い子は強い。(久田に)思い切り踏み直された。もうちょっと差し込みたかったけど1艇身(1車身)でしたね」と悔しがったが、久田の上がり時計は、この日断トツ一番時計の11秒1。自身も競りで脚力を削られたと考えれば「悪くはないけど良くはない」の言葉より上とジャッジしてもいいと思える。

 久田と再びタッグを組む最終日(14日)決勝7Rは九州4人が八谷誠賢(46=福岡)―飯田裕次(35=福岡)と平川慎太郎(29=佐賀)―好永晃(30=佐賀)が二分。単騎の森川康輔(23=岐阜)をまじえてのコマ切れ戦になったが、自力型は本格派ばかりなので競りの心配はなさそう。久田にスピードをもらって、最後に逆転したところが今期初V&復活ゴールとなる。