【向日町競輪・S級シリーズ】〝競輪仙人〟佐古雅俊は還暦過ぎても元気いっぱい

2021年05月10日 15時50分

競輪へ向ける真剣なまなざしは鋭い

 向日町競輪S級シリーズ「名輪会カップ第40回松本勝明記念杯」(FⅠ)が10日に初日を行った。

 今シリーズには選手生活41年目に突入した大ベテラン、佐古雅俊(61=広島)が参戦している。1980年にデビューしてから、長らく特別戦線を戦ってきた実力者は、競輪界の移り変わっていく様子をこれまでつぶさに見てきた。 

「今の競輪は僕の知っているものとは違ってしまったね。自転車競技になりつつある」と遠くを見つめ、苦笑いしながら具体例を挙げる。「昔なら2周から動いても8割方流れて徐々にピッチが上がっていったけど、今は2周から動いても一回元に戻ってそこから一気にスピードが上がる。だから今はまくられてた先行屋が残るでしょ。もがき切れる距離が分かっているから、出切られてももう一回そこを目掛けて踏んでいける。昔なら道中で出し切ってしまい残れませんよ」。これまで取り組んできた世界とのギャップに苦しむも、時代に順応するべく研究を重ねて競輪と向き合ってきた。

 不屈の闘志は衰え知らずでモチベーションは高いレベルで保っている。「ウチの練習グループは年長者が多いけど、みんな踏んばってやっている。本当は大川(龍二・36)なんて若い子とやればもっと強くなるんだけどね。みんなとやっていると、自分も体が動く限りやろうとなる」と仲間の頑張りを刺激として、グループの長としての責任を背負っているからだ。

 現在、通算400勝達成にリーチがかかっている。去年5月の広島以来1着が遠のき足踏み状態が続くが「来期はチャレンジ戦。だけど、まだ100走ぐらいはできると思うしいずれどこかで。ま、見ていてくださいな」と還暦を過ぎた〝競輪仙人〟はまだまだ意気盛んだ。

関連タグ: