向日町競輪のS級シリーズ「名輪会カップ第40回松本勝明記念杯」(FⅠ)が10日、初日を開催する。

 特選12Rの中西大(30=和歌山)は前回の奈良GⅢ「施設整備等協賛競輪 秋篠賞」では決勝に進出するも、見せ場のないまま9着と大敗した。「打鐘で行くか、待って2角か。前がカカったところでむりやり踏んだのが…。めちゃくちゃ中途半端な仕掛けだったし、石原(颯・21=香川)君を相手に何にもできなかった」。決勝までは無傷の3連勝で勝ち上がっており、内容も充実していた。それだけに決勝での消極さを悔やんだ。中途半端に終わった反省を踏まえ、今回は挽回のシリーズだ。

「力を出し切れずに終わるのが一番ダメ。今回は3日間出し切って、後悔しないように走りたい」。初日特選12Rは吉本卓仁(37=福岡)と堤洋(45=徳島)との3分戦。堤の先行は想定しにくく、中西は吉本のカマシさえしのげば、あとはぺースに持ち込める。痛快なロング駆けで、前走の不安をぬぐい去る。