四日市ナイター競輪(FⅡ)は7日が最終日。12RのA級決勝には近畿4選手が勝ち上がって結束。番手を回る吉田篤史(32=奈良)が完全優勝のチャンスだ。

 準決の吉田は最終ホーム6番手と苦しい展開。「(3番手の)板垣昴(29=福島)君がどれぐらいの脚なのか知らないから怖かった」と言うが、2角から仕掛けるとグングン加速し、強烈なまくり追い込みを決めた。

 今節からギアを3・93に上げている。初日特選の1着は展開が良かったため効果を判断できなかったが、準決のスピードは出色で「93のギアはいいような気がします。体調の良さともかみ合いました」と声を弾ませた。

 決勝には近畿4人が勝ち上がり、自力は土生敦弘(22=大阪)もいた。「何回か決勝で一緒になって全部別線でした。以前は自力にこだわりがあって同県にしかつかなかったけど、最近は中近あっせんということもあって番手を回ることが増えています。先輩たちがいいなら番手に行きたいですね」。希望を伝えると高間悠平(33=福井)と金山栄治(47=滋賀)が快く受け入れ、番手を回れることになった。緊張するという番手の競走だが状態には自信があり、勝機をモノにして完全優勝を決める。