【函館競輪・ミッドナイト】重度の腰痛克服の宮西翼 決勝は渡辺雅也との即席連係で勝負

2021年04月27日 15時20分

異色の経歴を持つ宮西翼。バーテンダーの姿もサマになっている?

 函館ミッドナイト競輪(FⅡ)は27日、最終日を迎える。1、2班戦決勝は好調・宮西翼(41=石川)に注目。東日本地区ではなじみが薄いが、バーテンダーから転身して腰痛を克服した苦労人は、渡辺雅也(20=静岡)の番手でひそかに波乱演出を狙っている。

 自画自賛の仕上がりだ。予選は渡辺雅也の先行を6番手からひとまくり。準決でも大本線の北日本ラインをのみ込む勢いでまくり上げて首位争いに加わった。「ダメモトで仕掛けたら自分でも思った以上の伸び。あれ、あれって言いながらまくってました(笑い)」と、引き揚げるなり興奮気味にまくし立てた。

 2年前には重度のヘルニアを患い、引退を覚悟した時期もあった。「手術を考えていた時に地元の先生に出会って『するな。俺が治す』と言ってもらった。あれがなければどうなっていたか…」。懸命な治療が功を奏して練習ができる状態にまで回復したことで、今期は2班に再昇級。前回宇都宮に続く決勝進出は、決して偶然などではない。

 決勝は迷った末に南関単騎の渡辺雅也と連係することに決めた。「一つだけ言えることは、僕より間違いなく強いということ。初日に一緒に走ったからよく分かります。好きに走ってもらえれば」。自力であれだけやれる選手が番手で脚を温存できるのだから、自然と一発を期待したくなる。まくりに威力ある渡辺にスピードをもらう形も、宮西には合っているはずだ。

 実家が経営するショットバーと空手道場を兄と手伝っていた29歳の時、店の常連客だった伊藤健詞(51=石川)に勧められ一念発起。未経験の自転車の世界に飛び込み、31歳でデビューした変わり種だ。「腰に違和感を感じたのは2年前の函館(19年6月・チャレンジ戦)。不思議な縁を感じるし、相性もいいのかな。今、こうして結果が出ているのも神様が『辞めるな』と言ってくれているような気がします」。

 こういう選手をちょっとだけ買って、小さな期待を持ちながら応援するのも悪くない。

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